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2020.6.24

かかりつけ薬剤師で薬の管理と健康サポート

かかりつけ薬剤師とは

国は、超高齢化に突入した社会が上手く機能するように、患者様が今住んでいる地域で、医療や調剤などが完結できるような構想を打ち出しています。

その構想とは、誰もが身近に「かかりつけ医」や「かかりつけ薬剤師」を持ち、地域の診療所と薬局の連携による、きめ細やかな医療を受けることができるシステム作りです。

その中で、「かかりつけ薬剤師」は、お薬の飲み合わせや、残薬の管理など、患者様のお薬と健康を選任された薬剤師が責任をもって管理する制度です。

高齢者だけでなく、お薬を飲まれている多くの方にとって、お薬の飲み方や、お薬の副作用などの不安を、薬の専門家である「薬剤師」に任せ、いつでも相談することができる「かかりつけ薬剤師」制度は便利です。

そこで、本記事では、「かかりつけ薬剤師」とは何か、「かかりつけ薬剤師」を持つことでどのような効果があるのかを解説します。

かかりつけ薬剤師とは

複数の病院に通うと、それぞれ違う薬局でお薬を受け取ることが多くなりがちですが、「かかりつけ薬剤師」に薬を管理してもらうことで、副作用などの服用のトラブルを避けることができます。

また、「かかりつけ薬剤師」からは、薬剤に関する知識の提供だけでなく、健康管理のサポートや、介護に関するアドバイスなども受けることができます。

かかりつけ薬剤師

かかりつけ薬剤師のメリット

かかりつけ薬剤師制度を利用することで、薬を服用されている方には多くのメリットがあります。

お薬を一元管理

かかりつけ薬剤師にどのような薬を飲んでいるのか状況を管理してもらうことで、複数の病院やクリニックから、処方された薬の副作用や重複などをチェックおよび管理してもらうことが可能です。

また、生活習慣病の予防と改善のために飲んでいるサプリや漢方薬、漢方茶などの飲み合わせが気になる場合も、「かかりつけ薬剤師」を選んでおくと、気軽に相談することができます。

なかいまち薬局のぴょんすけ

お薬の管理によって、残薬防止にもつながり、お薬代の節約になる場合もございます。

高度なお薬サポート

高度なお薬サポート

薬剤師であれば誰でも「かかりつけ薬剤師」になれるわけではなく、「かかりつけ薬剤師」をお受け付けできる薬剤師は、豊富な経験と研修による認定を受ける必要があります。

また、医療にかかわる地域活動への取り組みも必須となっており、薬の知識だけでなく、地域の皆様とのコミュニケーションスキルも必須です。

よって、「かかりつけ薬剤師」制度を利用することにより、難関を乗り越えてきた高度なスキルを持った薬剤師に、健康を積極的にサポートしてもらうことが可能となります。

夜間や休日でも健康相談

薬局が、お休みの日や営業時間外でも24時間365日、お薬や健康についてのご相談をすることが可能です。

介護サポート

在宅介護用品の供給、介護施設の紹介や介護全般の相談を受けることが可能です。

かかりつけ薬剤師のデメリット

「かかりつけ薬剤師」につきまして良いことばかり書いてしまいましたが、残念ながらデメリットもございます。

自己負担額が増える

「かかりつけ薬剤師」を指定した場合、薬局で薬をお渡しする際に、通常よりも1回につき60~100円程度のご負担をいただきます。

複数の病院やクリニックを受診され、お薬の管理が大変な方や、健康に不安のある方には、ご負担分以上のサポートがあると考えますが、定期的に病院やクリニックに通わない患者様にとっては高いと感じてしまうかもしれません。

かかりつけ薬剤師の自己負担額

かかりつけ薬剤師申し込み方法

担当をさせていただくにあたり、ご署名と10分程度の説明をさせて頂きます。

制度の利用有無に限らず、「かかりつけ薬剤師」にご興味がございましたら、まずは、最寄りの薬局(中井町の「なかいまち薬局」小田原市南鴨宮の「みなみぐち薬局」小田原市下新田の「健やか薬局」)へお電話で気軽にご相談ください。

まとめ

地域に安心で安全な「かかりつけ薬剤師」がいれば、多くの健康不安が解消できると考えます。

今後、ますます高齢化が進む社会の中で、地域の診療所と薬局の連携や、「かかりつけ薬剤師」の利用は、患者様にとって安心できる制度ではないでしょうか。

「かかりつけ薬剤師」を指名しておくと、薬のことだけでなく、健康について気軽に相談ができます。

また、高齢化が進み一人世帯が増える中、身近な地域の薬局で、介護全般のアドバイスを受けることができるのは、患者様だけでなく、家族にとっても大きなメリットです。

近隣の関係が希薄になり、気軽に相談する相手が少なくなってきた現代において、「かかりつけ薬剤師」制度を利用し、健康な生活を送られることをオススメさせていただきます。

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監修漆畑俊哉(薬剤師)

漆畑俊哉(薬剤師)
  • 株式会社なかいまち薬局 代表取締役社長
  • 日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師
  • 日本在宅薬学会 バイタルサイン エヴァンジェリスト
  • 在宅療養支援認定薬剤師

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