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2025.5.7

健康

季節のお話

女性の6割が感じる「梅雨だる」とは?

6月に入ると、なんだか朝からしんどい」「気分が乗らないし、集中力も続かない」そんな声、身の回りでも増えていませんか?

それ、実は“梅雨だる”かもしれません。梅雨の時期を快適に過ごすためには、これらを理解し、しっかりと対策することが大切です。具体的な対策について詳しく見ていきましょう。

梅雨だるとは?

医学的な正式名称ではありませんが、「梅雨だる」とは、梅雨時期に特有の体と心の不調を指す言葉です。近年ではSNSや女性誌などでも取り上げられ、「6月になると調子が悪くなるのは私だけじゃないんだ」と共感を集めています。

その原因のひとつが、気圧・湿度・寒暖差による自律神経の乱れ。
梅雨時期は、低気圧が続いたり、ジメジメとした湿気が体にこもったり、朝晩で気温差が大きかったりと、身体が常に“調整モード”で働かされています。その結果、こんな症状が現れます。

  • 朝起きてもだるい、疲れが取れない
  • 頭痛やめまいがする
  • 気分が落ち込みやすくなる
  • 胃腸の調子が乱れやすい
  • やる気が出ない、イライラする
なかいまち薬局のぴょんすけ

つまり、体が天気に振り回されて、心にも連鎖的に影響が出てしまうのが梅雨だるの正体なんです。

女性に多い理由は?

梅雨だるは誰にでも起こり得ますが、特に女性に多く見られると言われています。ある調査によると、「6月ごろに体調や気分の不調を感じたことがある」と答えた女性は約6割。なぜ、女性はこれほどまでに梅雨の影響を受けやすいのでしょうか?

理由のひとつは、ホルモンバランスの影響。

女性の体は、月経周期に伴ってエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが大きく変動します。このバランスが崩れやすいタイミングと、梅雨の不安定な気候が重なることで、自律神経が乱れやすくなるのです。また、次のような体質傾向を持つ人も、梅雨だるを感じやすい傾向があります。

冷え性
低血圧
肩こり・頭痛持ち
睡眠の質が低い

さらに、女性は仕事・家事・育児・介護など「休めない毎日」を送ることが多く、不調に気づいても我慢してしまいがち。

そのため、気がついた時には「もう限界…」という状態になっていることも少なくありません。

こんな症状ありませんか?

「私、もしかして梅雨だるかも…?」と思った方へ。ここでは、簡単な“梅雨だるセルフチェックリスト”をご紹介します。

以下に当てはまるものが3つ以上あれば、あなたも“梅雨だる女子”かもしれません。

  • ✅ 朝起きるのがつらい、目覚めが悪い
  • ✅ 頭が重い、肩こり・頭痛がひどくなる
  • ✅ 気分が沈みやすい、イライラしやすい
  • ✅ お腹の調子が悪い(便秘や下痢、食欲不振)
  • ✅ 気温差に敏感で、冷えると動けなくなる
  • ✅ ボーッとしてミスが増えた
  • ✅ 「何かをやろう」という気力がわかない

こうした不調は、誰でも一時的に起こることですが、「いつも6月に同じような状態になる」「1週間以上続いている」という場合は、体がSOSを出しているサインかもしれません。

「◯◯すべき」より「◯◯してもいい」

梅雨だる対策で大切なのは、「やらなきゃ!」ではなく「こうしてもいいんだよ」と自分に優しく許す気持ちです。 ここでは、毎日の生活に無理なく取り入れられる“小さなケア”をご紹介します。

朝日を浴びて体内リズムを整える

朝日を浴びる

朝の太陽光は、体内時計をリセットして自律神経のバランスを整えてくれます。曇りの日でも、カーテンを開けて窓際で深呼吸するだけでも効果あり。

湯船に浸かって体を“ふわっと”ゆるめる

湯舟に浸かる

ぬるめのお湯(38〜40℃)に15分程度浸かることで、全身の緊張がほぐれ、副交感神経が優位になります。香りの良い入浴剤やアロマオイルを使えば、さらにリラックス効果UP。

体を冷やさない食事を意識

暖かい食事

冷たい飲み物や生野菜ばかりでは、内臓が冷えて不調のもとに。温かいスープや根菜類を意識的に取り入れて、「内側からじんわり」温めましょう。

軽い運動やストレッチ

軽い運動やストレッチ

忙しくてジムに行けなくても、寝る前に5分のストレッチ、深呼吸をしながら肩を回すだけでもOK。「続けられる小さな動き」を取り入れて。

梅雨だるをご自宅で改善するグッズ紹介

梅雨だるをご自宅で改善できるグッズをご紹介いたします。

忙しくてジムに行けないあなたにおすすめ

フォームローラー

体の奥から“じんわり解ける”感覚。1日5分の小さなご褒美。

ストレス緩和&自律神経ケアにおすすめ。

ルピシア「リラックス・カモミール系」

体の声に耳をすませるティータイム。ホッとする一杯を、梅雨の毎日に。

寝る前のリラックスタイムにぴったり。ディフューザーがなくてもハンカチやマグカップに数滴でOK。

生活の木 エッセンシャルオイル(ラベンダー/ベルガモット)

気分が沈みがちな梅雨に。優しい香りで“深呼吸したくなる時間”を。

まとめ

「なんか最近、調子悪いな…」「気合が足りないのかな…」そう思って、自分を責めてしまう人もいるかもしれません。

でも、“だるさ”や“不調”は、心や体が出している大切なサインです。特に、梅雨の時期は誰にとってもコンディションが乱れやすい季節。だからこそ、他の誰でもなく“自分自身が一番の味方でいてあげること”が大切です。

6月は「がんばらなくちゃ」よりも「ちょっと休もう」「もうひと息つこう」を選んでOK。

体調も気分も、少しの工夫とセルフケアで変わっていきます。あなた自身が心地よく過ごせるように、小さなことから始めてみませんか?

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監修漆畑俊哉(薬剤師)

漆畑俊哉(薬剤師)
  • 株式会社なかいまち薬局 代表取締役社長
  • 日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師
  • 日本在宅薬学会 バイタルサイン エヴァンジェリスト
  • 在宅療養支援認定薬剤師

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