セミナー

2020.11.12

なかいほっとカフェ「薬の話」(11/11)

薬の話

日時

令和2年11月11日(水)
時間 10:00~11:30
会場 中井町 境コミュニティセンター
講師 なかいまち薬局 漆畑俊哉

認知症とくすりの関係

認知症とくすりの関係について重点的に講話しました。飲めなかった時どうする?というサブテーマのもと一般受講者にもわかりやすい内容を心がけました。

まず、認知症とは何か共有するところからはじめました。認知症とはアルツハイマー型認知症などを含む、症候群の総称になります。

また簡便な評価方法として、FASTという評価スケールがあることをお伝えしました。

なかいまち薬局 漆畑俊哉

FAST1では簡単な物忘れ程度ですが、FAST3から境界型となってきます。

季節に合わせた洋服が着られない、お風呂の入り方がわからないなどです。FAST6~7くらいになると生命活動そのものを喪失することが増え、精神症状も増悪する場合が多くなります。

そのような認知症との向き合い方についても、皆さんと話し合いました。

なかいほっとカフェ

認知症自体の病状は不可逆的で、慢性的なものになります。日によって波があり、体調の良い日と悪い日を繰り返したりします。

上記のような病状を理解することで、ご本人の症状に対して苛立ちや無力感を感じることなく、できるだけ穏やかに寄り添えることが大切であることをお伝えしました。

嚥下機能とくすり

おわりに嚥下(えんげ)機能とくすりについてお話ししました。

嚥下とは飲み込む行為のことで、食行為や服薬は飲み込む力が衰えると難しくなってきます。食事は、入浴や排泄と並び3大介護テーマになりますが、命を支える行為と言っても過言ではありません。

食べられなくなると衰え、やがて死を迎えるということは自然の摂理でもあります。ご健在なうちは最後まで、口から食べて元気に暮らそう、という意味も込めて口腔ケアの重要性についてお話ししました。

くすりによる上記の嚥下機能へ与える影響というものもお話ししました。

薬によっては、嚥下機能を低下させるものがあります。たとえば、抗不安薬や睡眠薬があります。具体的には、ベンゾジアゼピン系(Z薬、BZ系)に挙げられるものです。エチゾラム、アルプラゾラム、フルニトラゼパムなどです。

嚥下機能とくすり

これらは脳神経に作用し、筋肉を弛緩させ、催眠作用を誘導します。ですので、非常に効果を感じやすく、いわゆる切れ味のよい薬効が特徴です。半面、その刺激に神経が慣れてくると効果を感じづらくなります。これを薬物耐性と言います。

用量依存的に耐性が強まり、増量しないと効果を感じなくなる傾向があると言えます。心理的にも、「飲まないと不安」「ないと心配」など依存しやすくなります。

高齢者になるとよりその傾向が強まるため、今では高齢者に対してBZ系の処方は適切ではないというガイドラインが具体的に指針され、新規での処方はほとんどなくなってきました。

中井町境コミュニティセンター

要するにこういった薬による弊害で認知機能や嚥下機能を低下させる可能性があるため、主治医と今の薬について再度見直して、必要な薬をきちんと飲んでいただけるように説明いたしました。

ちょっと専門的な部分もありましたが、町民の皆様にもわかりやすく伝わったかな??と思います。

まとめ

町内の医療機関も少なく、情報も限られておりますので、医療機関への情報提供を含めて、なかいまち薬局が窓口となって受付しております。

気になったことがあればいつでもお電話お待ちしております。他の地域で受診した処方箋も受付できますし、ご都合よいときに取りに来ていただくことも容易です。お薬は家の近くで、かかりつけ薬局を作りましょう。

なかいまち薬局は中井町井ノ口地区で唯一、薬剤師が常駐しています。処方箋なしでも買えるお薬(一般用医薬品:OTC)も多数取り揃えています。風邪をひいたら、痒みがあったら、まず薬剤師にご相談ください。

中井町でお薬のことならなかいまち薬局にお任せ下さい。

年内もあと2ヶ月を切りましたが、しっかりと冬対策をして乗り切っていきましょう!

町民の皆様の健康をお祈り申し上げます。

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