近くの薬局でいい?薬局の選び方
突然ですが、「行きつけ」のお店はありますか?
行きつけのお店には好きな商品がたくさん置いてある。雰囲気よい。会社のそばだから「つい寄ってしまう。」など、様々な想いがありますよね。また、行きつけのお店で嬉しいのは、「今日は、〇〇さんのお好きな商品が入荷しましたよ」なんて、自分のことを気にかけてくれるのも嬉しいですよね。
ちなみに薬局も同じです。各店舗に個性があり、サービスの内容も違います。
本記事では、そんな薬局の選び方について現役の薬局薬剤師が解説をさせて頂きます。
目次
薬局選びよりも薬剤師選び
お仕事や家事・育児が忙しく、病院へ行く時間を捻出するのが難しい上に、昨今はコロナ禍で病院に気軽にかかるのもはばかられます。
そして、ご近所に友人がたくさんいても、病気や体質のことはプライベートなことがらですので、相談もできず、また知られたくないこともありますよね。
こんな時代だからこそ、専門的な立場から健康とお薬のアドバイスができる薬剤師を活用してください。
人生のステージごとにカラダのお悩みは変わっていきます。
「話しをしやすい」、「親身になってくれる」、「この人に相談したい!」と思える薬剤師を見つけて健康づくりのパートナー(仲間)にしてください。
お節介薬剤師がいるか
薬剤師は、お薬について幅広い知識を持つ「薬」の専門家で、処方せんの調剤やお薬の服薬説明を行います。
また、処方せんが無くても購入できる一般用医薬品の薬の販売や、相談にのることもできます。
そして、何よりも薬剤師は患者さまにお薬を安心・安全に使って頂けるよう、常に考えています。
「アレルギーを起こしたことがありますか?」、「他に飲んでいるお薬や健康食品はありますか?」など少々、お節介気味に伺ってしまうのは、薬の専門家の視点で「体の中で薬がどうなるかを予測している」からなのです。
そして、以下のようなことを常に考え安全と判断してからお薬をお渡ししています。
- この患者さまがこの薬を飲むとどうなるか・・・?
- いつ頃、効果がでるかな?副作用は出ないか?
- 患者さまがドライバーさんなら、眠気でお仕事に差し障りはないだろうか?
- 患者さまが妊婦さんなら、おなかの赤ちゃんに影響がないか?
- 患者さまが学生さんなら、学校でお薬が飲めるかな? ・・・などなど
例えば、サラリーマンの方が風邪をひいて、薬局に来られたとします。同じサラリーマンでも、明日は大事なプレゼンがあるので絶対に休めない方と、2~3日有給休暇をとって家で寝てられるという方では、お渡しすべきお薬はまったく異なります。
大事なプレゼンがある方に、スッゴク眠くなる風邪薬のお渡しは控えたりします。
ですので、「最近、仕事はどうですか?明日は休めますか?」と、お節介かなと思いながらも聞いてしまいます。
もし、あなたが薬局へ風邪薬を買いに行って、「ハイ、コチラです」とポンと説明もなしに、ただお薬を出されるような薬局はオススメしません。
あなたのことを親身に考えている薬局は、断然!お節介薬剤師がいる薬局ですよ。
薬に「超」詳しい薬剤師がいるか
薬の相談をするなら、同じ薬剤師でもスキルの高い薬剤師に相談したいと思うのは当然です。そんな薬剤師を選ぶポイントは「認定薬剤師」かどうかです。
認定薬剤師は自らの責任で、薬剤師免許を持つにふさわしい資質を維持するための研修を受けている薬剤師のことです。
研修は一度受けたら終わりではなく、永続的に様々な分野を学ばなければならないため、最新の医療にも詳しく時代に即したお薬の説明が行える薬剤師といえます。
いわゆる、プロ中のプロってやつです。
もし、どの薬剤師に相談するか迷ったら、「認定薬剤師さんに担当してもらいたいです」と遠慮なくお申し出ください。
特に、女性の患者様へのオススメは、「漢方薬・生薬認定薬剤師」で、漢方漢方薬のオタクと言ってもいいほど、薬にめっぽう詳しい薬剤師です。
生理痛や不妊、更年期障害などの辛い症状は、漢方薬が症状を軽くすることがあります。ご興味ある方は、ぜひ一度、ご相談だけでもどうぞ。
ついつい立ち寄ってしまう場所に薬局があるか
薬局は、薬という品物を受け取る場所ですから、薬局のある場所は重要ポイントです。
ご自宅近く、会社の近く、保育園の近くなど、立ち寄りやすい場所にある薬局を「行きつけ」の薬局、「かかりつけ」の薬局にしてください。
あまり知られていませんが、処方せんのお薬の受け取りは、ご本人が同意されていれば、ご家族でも受け取ることが可能です。
ご家族も通いやすい場所にある薬局を選ぶのもよいですね!
もちろん、薬剤師は医療従事者ですから守秘義務がありますので、ご本人の同意が無ければ、たとえご家族でも患者さまの情報を漏らしたりはしませんのでご安心ください。
家族の健康、まるごと相談にのってくれるか
お薬に対する反応は、患者さまによって異なるものですが、それが親子ですと話は別で同じ反応を示すことがあります。
パパやママが飲んで、副作用の出たことのあるお薬は、お子さんも同じ副作用がでることがあります(注:すべてのお薬ではありません)。
家族ぐるみでひとつの薬局にかかっていれば、薬剤師がそれを未然に防ぎます。ご家族の健康、まるごと相談できる薬局をみつけてください。
門前薬局ではなく、行きつけの薬局
病院や診療所の隣には薬局が隣接していることが多いですね。だからといって、隣の薬局を利用しないといけないわけではありません。患者様はどこの薬局を利用してもよいのです。
内科も、小児科も、眼科のお薬も、いつもの「行きつけ」の薬局へ処方せんを持っていって大丈夫です。
行きつけの薬局へ処方せんを持っていけば、飲み合わせも詳しくチェックしてもらえます。
例えば、目薬は使い方も簡単だから、どこでもらっても同じと思われている患者様も多いと思いますが、実はぜんそくの方には使えない目薬というのも存在します。
ぜんそくということを知らない薬局で、その目薬を出されたらどうなるでしょうか。
飲み合わせチェックや体質のチェックはとても重要ですので、できる限り行きつけの薬局をご利用ください。万が一、行きつけの薬局に行けない場合は、薬局の薬剤師へ体質や病歴のご申告を忘れないように行ってください。
門前薬局と行きつけの薬局
医療機関と隣接している薬局は、そこの医師の処方を熟知している可能性があり、医師のお薬に対する考え方等も教えてもらってるかもしれません。
しかし優秀な医師であればあるほど、国際的にも推奨された治療方針で治療するものです。
よって、「隣の薬局ではないとわからない」というのは、実はほとんどありません。
要は薬局薬剤師が、医師の処方意図を理解できているか、そして日々努力をし勉強をしているかどうかです。
アフターフォロー万全!夜間に電話相談も対応
株式会社なかいまち薬局の店舗は、お薬を調剤して、お渡しして終わりではありません。銀行が15時に閉店しても、銀行員の方々はその後も遅くまでお仕事をされているのと同じです。
患者さまが、お薬を正しく飲めているか、症状は良くなっているか、何かご不安はないか、必要に応じて手厚いアフターフォローを行っています。
特に、処方せんのお薬で、初めて服用するお薬がある場合や、副作用が強めにでるお薬が処方された場合は、副作用の出る時期を予測して、お電話を差し上げて確認をさせて頂いています。
副作用の出やすい時期にタイムリーにお電話するので、患者さまからは「ちょうど相談したいと思っていたので、よかった」「安心した」と大変ご好評を頂いております。
また、24時間電話での健康サポートを行っておりますので、小さなお子さんの夜間の急変時など、パパさんママさんからは「電話で相談できてよかった」とご好評をいただいています。
国は、多くの薬局にこのサービスを提供するように求めていますが、実際に実行できる薬局はごくわずかです。
株式会社なかいまち薬局は、患者さまのことを真剣に大切に思うからこそ、アフターフォローにも万全を期し、夜間でも電話でお薬のご相談を受け、地域の皆様の健康をそっと見守り続けます。
まとめ
上手な薬局の選び方のポイントはいかがでしたでしょうか。
株式会社なかいまち薬局は、患者様だけでなく、患者様のご家族の健康のお手伝いをいたします。
処方せんがなくても、健康の相談をいつでもお受付しております。ぜひ気軽にお立ち寄りください。
監修漆畑俊哉(薬剤師)
- 株式会社なかいまち薬局 代表取締役社長
- 日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師
- 日本在宅薬学会 バイタルサイン エヴァンジェリスト
- 在宅療養支援認定薬剤師