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2020.12.21

血液検査値の見方

血液検査値の見方

病院で自身の血液検査の結果をもらうことがあると思います。本記事では、管理栄養士が栄養に関する検査値について解説いたします。

血液検査値って?

血液は人間の体全身にはり巡って、生きるために必要な栄養を運んだり不要なものを出すなど様々な役割を担っています。

またその血液には体のたくさんの情報が入っており、血液検査によってその情報ひとつひとつを見ることで、今身体の中でどんなことが起きているのか、どのような状態なのかわかります。

なかいまち薬局・ぴょんすけ

検査値から病気の早期発見や病気の治癒の具合なども判断することができますね!

栄養状態の分かる血液検査値

栄養状態の分かる血液検査値

アルブミン(Alb)

アルブミンは血中に最も多く存在するタンパク質です。

身体のどこかで異常が起きている場合にはアルブミンの値は低くなりますが、多くの場合、食生活の影響を受けることが多いです。

若い時にコレステロールが高いと言われ、肉や魚などの良質な動物性蛋白質を控えていた人が、高齢になっても同じように動物性蛋白質を控えて、三食ともあっさりしたものしか食べない食生活を続けていると、知らない間にアルブミン値がひくくなり、低栄養になってしまいます。

アルブミンを増やすには、『良質な蛋白』を摂る必要があります。

良質な蛋白

良質な蛋白とは、肉類、魚介類、牛乳・乳製品、卵類、大豆製品など生体内で利用効率の高いもののことを言います。

良質なタンパク質は、豆類以外はほとんどが動物性食品です。植物性食品である穀類や野菜類にもたんぱく質は含まれますが、重要なアミノ酸が少ないなど、利用効率は下がってしまいます。

植物性蛋白だけではなく、動物性蛋白を積極的に食事に取り入れることが大切です。

総コレステロール(TーCho)

総コレステロールは、血液中に存在する脂肪です。

食事で原料となる脂質と蛋白質が摂取された後、消化・吸収され肝臓に運ばれて合成されます。食事から十分に摂取できず、コレステロールの材料が無いと作ることができず値は低くなります。

また肝臓で合成されるので肝機能が落ちていると同様に値は低くなります。

コレステロールと聞くと動脈硬化など悪いイメージがもたれますが、コレステロールは細胞の膜や血管の壁、ホルモン、消化酵素などの原料であり生体内では需要な成分です。

総コレステロールのなかには、「中性脂肪」、「悪玉コレステロール(LDL-C)」、「善玉コレステロール(HDL-C)」が含まれ、その一つ一つに着目することが必要です。

なかいまち薬局・ぴょんすけ

どの値が高いのか、低いのかを確認し、必要な対応をとりましょう。

身体の機能がわかる検査値

身体の機能がわかる検査値

ナトリウム(Na)

ナトリウムは、電解質成分の1つで体内の浸透圧の調整や体内の酸性・アルカリ性のバランスの維持に重要な役割を果たしています。

血清ナトリウム値は体内に存在するナトリウムの量と体内の水分量の関係で表され、値が小さいと水分の過剰、値が大きいと水が欠乏、食事からの塩分の過多が考えられます。

ナトリウムは料理に含まれる食塩がナトリウムとして速やかに体内に吸収されます。長い期間塩分を撮りすぎるとむくみや血圧上昇を招きます。

なかいまち薬局・ぴょんすけ

ラーメンの汁を飲み干さず残すことや、醤油やソースはかけずにつけて食べるなど工夫をすると食塩の摂取量をおさえることができますよ。

カリウム (K)

カリウムは、電解質成分の1つで生命維持活動の上で欠かせない役割を担っており、体に含まれている余計な塩分を体の外に出す効果があることから、血圧を下げる代表的な栄養素といわれています。

カリウムは98%は細胞の中、残りの約2%が血液中など細胞の外にあります。しかし血液中のカリウム濃度はとても重要で、この値が乱れると全身に重大な障害が生じることがあります。

カリウム

カリウムは体液の浸透圧調整、筋肉の収縮、神経伝達を助ける働きがあり、値が低くなると消化管や筋肉、腎臓、神経系に障害が発生します。

カリウムは芋類、野菜、果物に多く、調理でも煮汁に溶け出しやすいミネラルです。煮汁も一緒にとれるような調理法生で食べると効率的に摂取することができます。

カルシウム(Ca)

カルシウムは骨の維持に加え筋肉や神経、ホルモン分泌が正常に働く為に必要です。

値が大きいと、初期症状として一般に便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲不振などがあります。値が小さいと、軽度では自覚症状はあまりみられませんが、重症になると感覚異常、筋肉の痙攣、吐き気、嘔吐、心電図変化がみられます。

なかいまち薬局・ぴょんすけ

低値の場合は適度な日光浴、食事からビタミンDやカルシウムを積極的に摂取しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

血液検査値からは身体の状態が様々な値からわかります。株式会社なかいまち薬局の各店舗では、管理栄養士と薬剤師がそれぞれの視点で検査値を捉え、栄養学的・薬学的視点からアドバイスやご相談ができます。

また検査値の変動からも薬が効いているかや、食事の影響など見ることもできます。

それ以外にも今回紹介していない検査値についてもご相談可能ですので是非ご相談にいらしてください。お電話での対応も可能です。

自身の身体と健康に今一度目を向けてみましょう。

執筆者平野沙苗(管理栄養士)

平野沙苗

管理栄養士は、病気や怪我をした方へ、栄養指導や状態に応じた健康保持増進のための栄養指導を行います。

株式会社なかいまち薬局では、食事の栄養価計算、食事を考えるご家族へ献立の提案、またご相談等を承っております。

栄養や食に関することで、お悩みがございましたら、気軽にご相談ください。

監修土橋弘靖(薬剤師)

土橋弘靖(薬剤師)
  • 研修認定薬剤師
  • 漢方薬・生薬認定薬剤師
  • 認定実務実習指導薬剤師
  • 認定がん医療ネットワークナビゲーター
  • スポーツファーマシスト
  • 日本在宅薬学会バイタルサインエヴァンジェリスト
  • 認知症管理指導士

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