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2024.8.4

秋の健康ガイド!栄養たっぷりの食材とケア方法

秋の健康ガイド!栄養たっぷりの食材とケア方法

秋は過ごしやすい季節ですが、1日の気温差などにより体調を崩しやすくなる時期でもあります。この記事では、秋に感じやすい症状や健康リスク役立つ薬やサプリメントおすすめ食材の健康効果などをくわしく解説します。

秋を健康に過ごすためのヒントが満載です!秋の健康管理のポイントをおさえ、健康的に秋を過ごしましょう。

秋になると感じやすい症状とは

乾燥肌と対策

乾燥肌は、空気が乾燥しはじめる秋から冬にかけて発生しやすくなります。

乾燥肌になると肌のバリア機能が低下するため、かゆみや炎症、湿疹などが引き起こされるリスクもあります。また、乾燥肌はしわやたるみ、くすみなどの肌の老化にもつながります。

乾燥肌を予防するには、スキンケアや食生活に気を付けることが重要です。

秋の乾燥肌と対策
乾燥肌対策のポイント
保湿剤でこまめに保湿する。特に入浴後は乾燥しやすいので早めに保湿する
入浴はぬるめのお湯で短時間にし、刺激が少なく肌にやさしい洗浄剤や綿などのタオルを使用する
肌着も刺激が少ない綿肌着などを着用する
加湿器などを活用して、部屋の湿度を一定に保つ
刺激物やアルコールの摂取は控える
たんぱく質やビタミンを中心とした、栄養バランスの取れた食事を心がける

風邪やインフルエンザの予防

秋は空気が乾燥し、1日の温度変化も大きくなるため、風邪やインフルエンザを引きやすくなります。

通常ウイルスや細菌は、鼻や喉、気管にある線毛の働きにより、体内への侵入が防がれていますが、乾燥や栄養低下などにより線毛の働きは低下します。また、温度が低く乾燥した環境ではウイルスも増殖しやすくなるため、体を温かくして適度な湿度を保ち風邪やインフルエンザを予防するようにしましょう。

秋のアレルギーの特徴|花粉症やダニアレルギーに注意!

季節性アレルギー(花粉症)は春だけでなく、秋にも存在します。くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状がある方は、季節性アレルギーの可能性があります。

秋の花粉症とアレルギー

春のスギやヒノキなどが季節性アレルギーの花粉として代表的ですが、秋ではカモガヤやブタクサ、ヨモギなどがあります。マスクを付けるなどして、花粉を吸入しないようにしましょう。

また、ダニアレルギーも通年みられますが、夏から秋にかけてダニの繁殖ピークとなるため、秋にダニアレルギーの症状が酷くなるという方も多くなっています。カーペットや畳、布団、カーテンなどはダニが繁殖しやすい場所なので、乾燥やこまめな掃除機がけなどを行い、ダニの繁殖しにくい環境をつくるようにしましょう。

秋に注意すべき健康リスク

免疫力の低下と対策

秋には夏の疲れがでることや、寒暖差、乾燥により免疫力が低下します。免疫力が低下すると体内に細菌やウイルスが侵入しやすくなり、それらを排除する機能も低下するため、さまざまな病気にかかりやすくなります。

なかいまち薬局・ぴょんすけ

休養しても疲労が抜けない、寝つきや寝起きが悪い、水分補給しても口の渇きが続くなどがある場合は免疫が低下しているサインかもしれません。
秋の免疫力の低下と対策

自律神経の乱れと影響

秋の体調不調には自律神経の乱れが関係しています。秋は一日の寒暖差が大きくなるため、この環境の変化に体が適応しようとし、自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると、以下に挙げるようなさまざまな体の不調が生じます。
  • 自律神経の乱れによる症状
  • 食欲がない
  • 疲れやすい、体がだるい
  • 胃がもたれる感じがする
  • 立ちくらみがある
  • めまいがある
  • 頭痛、頭が重たい感じがする
  • 朝起きるのがつらい
  • 肩こりがある
  • 体温調整が難しい
  • 下痢や便秘になる
  • 眠れない、寝つきが悪い

秋に役立つ薬やサプリメント

ビタミンDの重要性とサプリメント

ビタミンDの重要性とサプリメント

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨を強くすることが知られていますが、免疫機能の維持にも関係しています。体内に侵入するウイルスや細菌に対し免疫機能が働き、ウイルスや細菌を排除するのに必要不可欠な栄養素になっています。

なかいまち薬局・ぴょんすけ

ビタミンDを含む食品は限られているため、サプリメントなどで補うこともおすすめです。

免疫力を高めるプロバイオティクス

プロバイオティクスとは、人体に有益である生きた微生物のことで、近年その有効性が注目されています。プロバイオティクス食品としては、ヨーグルトやチーズ、漬物、納豆、日本酒などの発酵食品があります。

乾燥肌対策のための保湿剤

乾燥肌対策として使用する保湿剤にはさまざまな種類があります。乾燥する秋には、油分を多く含む軟膏やクリームがおすすめです。

軟膏タイプ

  • 白色ワセリン
  • ビタミンA、E配合軟膏

クリームタイプ

  • ヘパリン類似物質クリーム
  • ヘパリン類似物質油性クリーム
  • 尿素配合クリーム

抗アレルギー薬の選び方

花粉症などのアレルギーに対して使用される抗アレルギー薬には、内服のほか、点鼻薬、点眼薬などがあります。抗アレルギー薬の代表的な副作用には眠気がありますが、眠くなりにくい薬も多数あります。

目がかゆい、鼻水がでるなど症状に応じて、かかりつけの医師や薬剤師に相談しながらご自身に合った薬を選択するようにしましょう。

秋のおすすめ食材の健康効果

秋には免疫力を高め、疲労回復や乾燥対策に効果が期待できる栄養豊富な食材がたくさんあります。おすすめの秋の食材とレシピをご紹介します。

りんご:ビタミンCが豊富

りんごは、ビタミンCやミネラルが豊富です。また、食物繊維も豊富でおなかにも良く、貧血の方にもおすすめです。

かぼちゃ:ビタミンA・C・Eが豊富

かぼちゃはビタミンが豊富で、特に抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eを多く含み、免疫力のアップが期待できます。

さつまいも:食物繊維が豊富

さつまいもはビタミンC、カリウム、カルシウムが豊富です。また、食物繊維も豊富であるため、便秘気味な方にもおすすめです。

きのこ:ビタミンDが豊富で骨を健康に

きのこはビタミンD、ビタミンB群が豊富で骨の健康維持にもおすすめです。血中コレステロール値や血圧が気になる方にもおすすめできる食材です。

季節の変わり目に適したハーブと効能

体調を崩しやすくなる季節の変わり目には、気軽に取り入れることのできるハーブもおすすめしています。

エキナセア

エキナセアには免疫機能の向上効果があり、風邪を引きにくくなる可能性があります。

カモミール

カモミールはリラックス効果があります。また、胃の不調などにも効果があると考えられています。

ジンジャー

ジンジャーはスパイスの一種で、吐き気や嘔吐に効果があるという報告もあります。

ターメリック

ターメリックは、炎症抑制効果があるといわれているクルクミンとよばれる成分を含みます。

薬剤師が推奨する秋の健康管理のポイント

定期的な健康チェックの重要性

秋の体調不良は自律神経の乱れから生じることも多く、自覚症状があまりない方も少なくありません。季節の変わり目には、体調の変化や食生活の乱れに注意するようにしましょう。

また、医療機関での定期的な健康診断などもおすすめしています。

バランスの取れた食事とサプリメントの適切な使用

健康管理には1日3食、しっかりとバランスの取れた食事が大切です。食事で摂れない栄養素は、サプリメントなどで補う方法もあります。食事とサプリメントは上手に組み合わせるようにしましょう。

適度な運動とストレス管理

運動不足や乱れた食生活、ストレスなどは体調不良や生活習慣病をはじめとするさまざまな病気の引き金となります。

適度な運動はすぐに取り組むことのできる健康対策で、ストレス解消にもなります。いつもより少し速く歩く、階段を使用するなど、日常生活のなかに適度な運動を取り入れるように意識しましょう。

十分な睡眠と重要性

睡眠不足は自律神経のバランスを崩します。睡眠は、免疫機能の維持にも重要であることが明らかとなっており、健康的に過ごすためにも十分に睡眠をとることが重要です。

まとめ

秋は乾燥や寒暖差で体調を崩しやすくなります。

乾燥による肌トラブル、風邪やインフルエンザ、季節性のアレルギーなどに注意が必要です。栄養価の高い旬の食材を食事に取り入れたバランスの良い食事や、適度な運動、十分な睡眠が重要です。

日々の生活習慣を見直し、健康的な秋を過ごしましょう!

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監修漆畑俊哉(薬剤師)

漆畑俊哉(薬剤師)
  • 株式会社なかいまち薬局 代表取締役社長
  • 日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師
  • 日本在宅薬学会 バイタルサイン エヴァンジェリスト
  • 在宅療養支援認定薬剤師

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