心電図を判読する薬剤師の時代へ
皆さんアップルウオッチ機能に心電図を確認出来るのをご存知でしょうか?私は1年位前まで知りませんでした。
その機能を知ってしまった時からもし患者さんからこの波形大丈夫ですか?とアップルウオッチを提示された時に何も出来ない…と思ってしまいました。
波形を見てもわかりませんし、時計が心房細動の可能性ありと示しているので病院に受診してみてはどうでしょうか?と言っていたと思います。
ただよく考えてみたら医療従事者として時計が判読できて薬剤師が判読出来ないのは何か違和感があり、もし時計の波形を細かく説明出来たら患者さんにより安心して薬の服用も出来るようになるんだろうなと考えるようになりました。
それからは独学で勉強を始めたものの、全く理解できず。
それでもなんとかYoutubeで勉強を始めて、心電図合宿勉強会なるものを見つけて参加し基礎を叩き込んでもらい、心電図の学校に入学して合計6ヶ月毎日少しずつ勉強しました。
手応えがで始めたのが勉強を始めて3ヶ月後で、在宅医療に携帯心電図計を導入致しました。
そこから四肢誘導を確認する事で、心筋梗塞(下壁、側壁までわかる)の既往歴や、高Mg、K血症の可能性、左脚前肢ブロック、PQ延長、ST上昇、右房負荷、1度房室ブロック等多岐に渡って患者さんの状態がわかるようになってました。
そこからは外来でも確認する事が増えて来て一緒に波形を見ながら薬がよく効いていますね。飲み忘れもないので安定しているんですねと投薬する事も増えて来ました。
それもありかかりつけ薬剤師契約も増えました。
またペースメーカーの事も詳しくなりDDD、VDDとか詳しく話す事も出来るようになり患者さんからは信頼を得られる事も出来るようになりました。
ただ勉強しただけですとその後に続かないと思い、心電図検定も受検致しました。
無事心電図検定3級も合格し今年は更に上を目指したいと考えています。
心電図検定思っているよりも楽しかったです!興味ある方、年に1回のお祭りみたいな感じなんで是非トライしてみてください!
執筆者土橋弘靖(薬剤師)
- 研修認定薬剤師
- 認定実務実習指導薬剤師
- 認定がん医療ネットワークナビゲーター
- スポーツファーマシスト
- 日本在宅薬学会バイタルサインエヴァンジェリスト
- 腎臓病薬物療法単位履修修了薬剤師
- 心電図検定3級