TOPICS

2020.9.15

目がピクピク痙攣!目の疲れの解消方法

目の疲れの解消方法

「最近どうも目が疲れて」というフレーズは、40歳以上の患者様から聞かれることが多かったのですが、今は「スマホ老眼」が増え、20代や30代でも目の疲れを訴える患者様がいらっしゃいます。

現代人のほとんどが、何らかの形でパソコンやスマートフォンを利用していますが、デジタル画面を見る機会が多いと、まばたきの回数が減り、目は乾燥しやすくなってしまいます。

そこで、本記事では疲れ目の原因と解消方法を解説します。

疲れ目(目の疲れ)の原因

疲れ目の原因

大手通信会社によるWebアンケートでは、新型コロナウイルス感染拡大前と比べて、眼精疲労やかすみ目、視力低下といった「目の不調(疲れ・かすみ目・視力など)」を20.1%もの人が感じていることが報告されており、その割合は、男性よりも女性の方が高いという結果でした。

目が疲れると、目が重い、目が痛い、しょぼしょぼする、物がかすんで見える、まぶたがぴくぴくするなどの症状が出ます。コロナ禍で在宅ワークなどが増え、デジタルデバイスを利用する時間が増えているのも一因かもしれません。

現代人にとって、目からの情報が8割といわれるほど、目は物をみるためにとても大切な役割を果たしています。

目の機能が低下すると日常生活に大きな影響がでることは想像に難くありません。

疲れ目は、早めのケアが重要です。慢性化すると「眼精疲労」という病名があるように、目だけの症状にとどまらず全身の症状がでる状態へ移行してしまいます。

目が疲れないようにする工夫と、目が疲れてしまったら早めに回復する方法を考えていきましょう。

疲れ目の主な原因

度の合わないメガネやコンタクトをし続けていると、ものが見えにくくなり、目が疲れやすくなることがあります。
まぶたがピクピク痙攣することがありますが、原因はストレスやドライアイが多いです。ドライアイになると、目が乾燥するだけでなくゴロゴロすることもあります。
目の充血も疲れた時におきますが、痒みがともなう場合は、花粉やハウスダストなどのアレルギーが原因のこともあります。

疲れ目のケア方法

普段の何気ない習慣が疲れ目の原因になっていることもありますので、正しいケアを行い、目を守りましょう。

目が疲れないようにする工夫

デジタルデバイス使用時はこまめに休憩
デジタルデバイスを操作する姿勢に気をつけよう
肩こりや腰痛が起きないようにイスや机、画面の位置を調節しよう
画面がまぶしすぎませんか
空調などの風が目にあたらないようにしよう
部屋を適度に加湿しよう
こまめに休憩!
意識的にまばたきを増やそう
ブルーライトをカットするメガネや画面にフィルムを貼ってもOK

紫外線から目を守る

紫外線は目のトラブルの原因になるのでサングラスは欠かせませんが、レンズの色が濃い色である必要はありません

紫外線カットレンズなら、レンズの色は関係ありません。逆に濃い色のサングラスをかけると、より多くの光を取り入れようとして瞳孔が開くため、紫外線を多く浴びてしまう危険性があります。

目の健康を保つ栄養素

目の健康を保つ栄養素

目の健康を保つには、目が必要とする栄養素をコンスタントに摂るとよいでしょう。

目の健康を保つ4つの成分

疲れ目の予防と健康のために毎日摂りたいのがルテインアントシアニンビタミンB群ビタミンAです。

ルテイン

多く含む食材:アボカド、ニンジン、卵黄

ルテインは、抗酸化作用があり、活性酸素を除去する働きがあるため、ブルーライトから目を守る、目の老化予防に効果があります。

アントシアニン

多く含む食材:ブルーベリー、カシス、黒まめ

ポリフェノールの一種で疲れ目や視力回復などの効果が期待されています。

ビタミンB群

多く含む食材:豚肉、うなぎ、玄米、しじみ、レバー

ビタミン B 群が不足すると視神経に支障をきたすといわれています。「眼精疲労」を改善するお薬は、主にこのビタミン B 群を含有したお薬が多いのはこのためです。

ビタミンA

多く含む食材:緑黄色野菜、小魚

夜になると暗いところで物が見えにくい場合、ビタミン A を摂ることを心掛けるとよいでしょう。ビタミン A は光を感じる機能を改善します。

疲れ目に役立つ栄養素をサプリメントで摂る

分子生理化学研究所「ワカサプリ ルテイン」

ルテインは、カロテノイドと呼ばれる色素の一種で、からだに必要な成分ですが、体内で合成することができないため、食事を通して補わなければいけない成分です。アントシアニンも含有しています。

DHC「天然ビタミンA」

天然β(ベータ)―カロテンをニンジンの約数100倍も含有するといわれるデュナリエラカロテンを配合。効率良く吸収されて、体内で必要量だけビタミンAに変わります。

摂取するにあたり、病院のお薬を飲んでいる方、妊婦さんは薬剤師に必ず相談してください。

疲れ目(目の疲れ)に常備しておきたい薬

疲れ目に効く、市販薬を紹介します。

アリナミン製薬「【第3類医薬品】NewマイティアCL-s 15mL」

すべてのコンタクトレンズ(ソフト・ハード・O2・使い捨て)を装着したまま使用できます。もちろん、裸眼でも使用可能。

角膜の修復などを助ける成分タウリンを配合。目のかわき・疲れに効果をあらわします。

ロート製薬「【第3類医薬品】Vロートドライアイプレミアム 15mL」

痛みを感じるようなドライアイ(目の乾き)症状を治すお薬です。

涙が不足すると角膜表面が露出するため、目は乾き、負担を受けやすくなります。疲れ、刺激感(痛み、まぶしさ)、目が重い、目やにが出るなどの様々な不快症状を改善します。

参天製薬「【第2類医薬品】サンテメディカル12 12mL」

デジタルデバイスの使用頻度が多いと、目のピント調節機能が低下し、目の奥がズッシリ重く感じるような目の疲れ(眼疲労)が起こりやすくなります。

サンテメディカル12は、眼疲労改善に効くビタミンB12とピント調節作用のあるネオスチグミンメチル硫酸塩が配合されています。

ロート製薬「【第2類医薬品】ロートデジアイ 12mL」

ブルーライト・コンタクト装用によるぼやける等の目の疲れに効くお薬です。

ピント調節作用のあるネオスチグミンメチル硫酸塩が配合されています。

まとめ

パソコンやスマートフォンが普及している現代では、子どもから大人まで日常的に目を酷使しています。疲れ目は、すべての世代が直面している健康問題といえるでしょう。

生活習慣や食生活を見直すとともに、適切な医薬品を用いてケアをすることで、疲れ目は解消できます。

また、目のトラブルで何かお困りのことがありましたら、どうぞご遠慮なく薬剤師にご相談ください。

参考文献
抗原検査キット販売中

監修土橋弘靖(薬剤師)

土橋弘靖(薬剤師)
  • 研修認定薬剤師
  • 認定実務実習指導薬剤師
  • 認定がん医療ネットワークナビゲーター
  • スポーツファーマシスト
  • 日本在宅薬学会バイタルサインエヴァンジェリスト
  • 腎臓病薬物療法単位履修修了薬剤師
  • 心電図検定3級

go top